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自分の仕事がはかどらない…。イライラする…!ダメダメな新人、どう育てる?

仕事柄、社内の人材育成に関わることも多いのですが、いわゆる「ゆとり世代」と言われる人材が入社し、その扱いに悩む経営者や管理職の人が増えています。

 

ゆとり世代の人材は、「使いにくい」「仕事ができない」といったネガティブなイメージもあり、社内での人間関係に影響を及ぼしているケースもあるようです。

 

今回は、ゆとり世代と言われる新入社員や若手社員たちの仕事における特徴を知り、どう育てるか?について考えてみましょう。

 

今の新入社員・若手社員は「ゆとり世代」の人材

「ゆとり世代」という言葉はニュースなどでも取り上げられるので、聞いたことがある人がほとんどだと思います。

このゆとり世代とは、ゆとり教育に基づいて義務教育を受けた世代を指し、「1996~2003年生まれの世代」をゆとり世代とする傾向があります。

このゆとり世代が、社内の20代の若手社員であるのです。

 

ゆとり教育を導入した結果、子どもの個性を伸ばすことができたなどの成果があった一方で、「ゆとり教育によって子どもの学力が低下した」とも言われています。

 

 「ゆとり世代」の特長は

このようによくないイメージのあるゆとり世代ですが、以下のような特徴が挙げられます。

 

  • 叱られることに耐性がなく、挫折しやすく、いったん挫折すると立ち直りにくい
  • 指示がないと自分から動かず、指示も細かくしないと理解しない
  • あらゆる欲が薄く、執着しない
  • 仕事よりもプライベートを重視し、付き合いが悪い
  • 人間関係が希薄で、恋愛や結婚への興味もあまりない

 

言われてみれば、うちの若手社員もそんな感じだ…と思う人もいるかと思います。

 

特に今の管理職世代は、競争社会で育っているため負けず嫌いの人が多く、また物欲や名誉欲などもしっかりと持っている人が多いため、このようなゆとり世代とは価値観や感覚に大きなギャップがあります。

 

この価値観や感覚の大きなギャップが、社内の人間関係でも溝を生み出すことにつながっているケースも多くあるでしょう。

 

「ゆとり世代」は本当にダメ人間?

ここで、実際にあったA君の話をしましょう。

 

A君はある中小企業に就職しました。

その会社では実に10年ぶりに入った新入社員でした。

 

社長をはじめ、A君よりかなり年上の社員ばかりの中、みんなに「Aちゃん、Aちゃん」と呼ばれ可愛がってもらっていたようです。

特に50代の社長は、この新人を立派な社会人として育ててあげたいという気持ちから、A君に仕事よりも社会人としての心得を毎日のように教えていたそうです。

 

時には仕事終わりにA君を飲みに連れて行ったり、一人暮らしのA君に「生活はしんどくないのか?」と尋ねたり、気にかけてくれていました。

 

最初は素直なA君を気に入っていた社長ですが、仕事への欲が薄く、指示をしないと動かず、他の社員が仕事をしていても早く帰りたそうにするA君にだんだんイラついていきます。

 

A君はA君で、毎日のように聞かされる「お前、そんなことでは社会人としてやっていけないぞ」といった仕事以外での社長の注意がだんだん苦痛になっていきます。

ついにはストレスから眠れなくなってしまうのです。

 

その結果、たった3ヶ月という短い期間でA君は会社を辞めてしまいました。

社長は「あんなに目をかけてやったのに……」と嘆き、A君は「自分は人としてダメなんだ」と自信を失い、次の再就職にも意欲を失くしてしまいました。

 

さて、この話を聞いてどう思われますか?

A君というゆとり世代、やっぱりダメ人間だと思いますか?

 

人材は適材適所で輝く

このA君と社長の話から言えるのは、「どちらも悪くない」ということです。

では、何がうまくいかなかった原因なのでしょうか?

 

それは、「A君という人間の持つ適性を活かせなかった」ということと、「社長とA君の価値観と感覚に大きなギャップがあった」ということです。

 

会社が発展するには、人材を適材適所に配置することだと言われますが、まさにこの例がそのよい事例でしょう。

 

A君は同世代がいて、チームを組んで楽しく目的に向かって仕事をするのが向いているタイプなので、年上しかおらず、昭和の価値観が根強く残っているような職場には向いていないのです。

 

社長はA君を可愛がっていたからこその注意だったのですが、A君にすれば「仕事以外のことで怒られてばかりで、社長は僕のことが嫌いなのではないか?」という気持ちだったそうです。

 

ゆとり世代の育て方

A君の言葉から分かるように、ゆとり世代を育てるにおいて大きなポイントは、感情にまかせて怒らないようにするということです。

 

そして、ゆとり世代の大きな特徴として「相手の気持ちに対する想像力に欠ける」という点もあります。

「なぜそのような注意を受けているのか?」が分からず、その注意してくれている人の気持ちを想像する力が足りないのです。

愛を持って叱っているつもりでも、そこにイライラした感情が入ってしまえば、もう「怒られた」になってしまいます。

ですから、叱るよりも、小さな「できたこと」を認め、評価してあげましょう。

そのうえで、次はこうしてくれるともっといいね、と次への期待をかけてあげてください。

 

また、彼らが仕事でミスをしたりしたときは「次は頑張れよ」といった励ましでは理解できていないことが多いので、また同じミスを繰り返します。

一緒に「なぜミスになったのか?」を考え「次からミスをしないためにできる取り組みは?」まで引き出してあげましょう。

彼らは「できない」のではなく、「やり方を知らない」だけなのです。

 

指示の方法も、「それをコピーして」といったような曖昧なものではなく、「この会議の資料を10部コピーして、コピーが終わったら、用紙のここをクリップで止めて私のところに持って来て」といったように、流れとやり方を伝えます。

 

そして、出来たら「このクリップの止め方はいいね」など、よいと思うところを見つけて評価してあげましょう。

 

「仕事は見て覚える」といったような曖昧さは、この世代には通用しません。

 

ゆとり世代が求めるのは「充実感」 

ゆとり世代は大きな苦労をしていることが少なく、基本的にかけっこは皆で一等賞、といったように「競争させない」といった教育を受けているので、ハングリー精神が薄い傾向があります。

 

ですから、地位や名誉に対する欲がなく、またお金に対しても「楽してそこそこ貰えたらいい」といったような傾向があり、これらはやる気を上げる材料にはなりにくいと言えます。

 

しかし、「役に立ちたい」「認めてもらいたい」「貢献したい」という意識はあるので、会社の理念、または関わる仕事の目的に共感すると、仕事への意欲となりモチベーションが高まります。

 

ですから前述のA君のように「社会人として…」といった注意より、今やっている仕事の意味や価値をしっかりと伝え、そこに共感してもらうようにしていくための時間を取る方が意欲的になります。

 

仕事を通じて、自分がどうなれるのか?

自分がすることで誰が喜び、喜ばせることで、どう自分にリターンがあるのか?

そういったことを、理解してもらうのです。

 

ゆとり世代だからといって、使えない、社会人としての意識が欠けているばかりではなく、それぞれ個々に「素晴らしい可能性を秘めた人材」であることを忘れず、接してみてください。

 

育てれば素晴らしいビジネスパートナーとなってくれる、伸びしろがたくさんある人材です。そのうち、「何を考えているのか理解できない」とイライラしたり、自分の仕事がはかどらないと嘆くこともなくなりますよ。

出来上がっていない分、育て甲斐があり、ある意味楽しみなのがゆとり世代なのです。
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心理カウンセラー・ヒューマニティプロファイラー 月野るなさん

ルナリバティ代表

女性の自立支援活動を行う中で、身体と精神のバランスが人生に与える影響に着目。溝口式分析学を学び、心理カウンセラー、バイオリズムコーディネーター、ポテンシャルアナライザー、ヒューマニティプロファイラーのライセンスを取得。

精神面と肉体面の細胞パワー(バイオリズム)を活用し、ビジネス・ライフスタイルにおけるアドバイジングを行う。

https://ameblo.jp/tsukino-luna/

 

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