教えて達人!あなたの健康習慣

エンデュランスロードレーサー 永関博紀さん《後編》「がむしゃらになれることを見つけたら人生は楽しい」

いろんな業界の第一線で活躍されている達人に、日頃の健康習慣についてインタビューする「教えて!あなたの健康習慣」。第八回目のゲストは七回目に引き続き、エンデュランスロードレーサー永関博紀様です。

 

『今回の達人』

エンデュランスロードレーサー 永関 博紀 (ながせき ひろき)さん

プロフィール

●経歴

北海道砂川市出身/在住、国立小樽商科大学卒業後、大手IT企業に入社。ネット番組プロデューサーとして数年間従事。その後タレントを目指し退社。昨年10月に、自転車による日本縦断の世界最速記録を樹立(非公認ながら2700kmを9日間で走破)

●現在

世界五大陸それぞれに存在する縦断(横断)最速記録。それを全制覇するプロジェクトを立ち上げ、様々な企業のバックアップを受ける。今夏のアメリカ大陸横断を皮切りに、五大陸すべてで最速記録を目指す。5月11日に株式会社サンクロレラとメインスポンサー契約を締結、五大陸を舞台に前人未到の挑戦を仕掛ける。

 

 

——— 前回に引き続き、今回はギネス記録に挑戦された道中についてや、今後チャレンジされる五大陸縦横断最速記録プロジェクトについてお伺いします。
まず、思い立ってから約3ヶ月で日本縦断の世界最速記録を樹立されたわけですが、ギネス挑戦中、大変だったことはありますか?

 

永関博紀様(以下、永関) 昨年の10月17日に北海道宗谷岬をスタートしたんですけど、初日から雹(ひょう)が降ったり、二日目は毛無山(小樽)を登り始めたら、頂上では吹雪になって、寒さで体中の節々が悲鳴をあげていました。青森県の道の駅では、アキレス腱がびっくりするくらいパンパンに腫れて。寒さからくる体の不調は、最初からずっと続いていましたね。
関西に入ったときは大型台風にぶち当たってルート変更を余儀なくされたりと。

 

——— 途中で風邪を引いたりとかはなかったですか?

 

永関 おかげさまでなかったですね。

 

——— 一番、印象に残っているのはどこですか?

 

永関 福井の鯖江での膝の痛みでしょうかね。あまりにも痛すぎて「ちょっとここで長い休憩を取ろう」と。350km走らなければいけないところを、その日190kmで終えました。

 

——— そんなにも痛くなった後、寝て起きたら次の日、痛みは取れているものなのですか?

 

永関 いや、取れてないですね。キャンピングカー内でマッサージしてもらったり足湯をしたり必死に温めるんですけど、全快というわけにはいかないですね。もちろん、しないのとでは全然違いますけど、引き続き「痛ぇ!」とか言いながら漕いでました。もう気合いですよね完全に。

 

——— ほかにも思い出深いところや日などはありますか?

 

永関 やはり最終日を迎える朝ですね。前日は、朝3時くらいに広島を出て、最終日の朝5時まで、ずっと漕ぎ続けました。26時間くらいですか。最終日向かえた朝の時点で、残り14時間で300km残っているので、ペース的にはやばいよね、と。でも熊本をスタートして、最初の3時間でめちゃくちゃいいペースで漕ぎまして(信号待ちなども込みで時速25kmくらい)、その3時間でだいぶ余裕ができたから、個人的にはいけるだろうと。ただ帯同してくれた兄たちは「もうだめかもしれない」って車内で泣いてたそうです。笑

 

——— 道中、食事はどのようなものを食べられましたか?

 

永関 ほんと恥ずかしいんですけど、コンビニのカルビ弁当、いなり寿司、焼鳥、フライドチキン。この辺を食べまくってましたね。
あとで、栄養士さんに聞くと、本当に食べないで欲しいっていうものばかりだったみたいで。とにかく激しい運動をするときは「肉は摂るな」らしいですね。タンパク質はエネルギーにならないらしく、さらにそのタンパク質を消化するのにエネルギーを消費しちゃうから全然力にならないそうで。ただ一日9000kclくらい消費するので、とにかくカロリーあるものを!って気持ちでした。エンジン切れが一番怖かったですね。

 

——— チャレンジの前に食事のことは勉強されたり、指導されたりはなかったのでしょうか?

 

永関 食事についてはまったく考えてなかったですね。バナナ1本食べてみたりするんですけど、全然足りないので、とにかくずっとカルビ弁当を食べてました。でも、栄養士さん曰く、食事だけでタイムは本当に変わってくるよってことだったので、今後が楽しみですね、伸び代はあると笑。

 

——— また7月に日本縦断ギネス記録に再チャレンジされるのはなぜですか?

 

永関 実践トレーニングも兼ねて、みたいな意味合いが強いですが、あらためてこうやってご一緒していただける企業さんと巡り会えたので、その企業さんとの最初の挑戦として再びチャレンジしようと決めました。

 

——— 前回の記録を上回る自信ってありますか。

 

永関 100%上回れると思っています。次は七日間を目標にしています。一日380kmペースですね。七日間ぐらいで日本縦断できないと、オーストラリア大陸はちょっと厳しいんです。各大陸の中でもオーストラリアが一番日数が短く、かつ一日あたりの距離数も400km強を漕がないといけず。

 

——— 世界五大陸制覇に挑戦しようと思われたのは、日本ギネスを更新された時ですか。

 

永関 もともと去年の7月10日に日本縦断のギネス申請をしたタイミングで、あくまで日本は世界を回るための前哨戦という意識だったので、世界に行くのは兼ねてから決めていました。

 

——— 今は世界挑戦に向けてどのような練習をされてますか?

 

永関 一日細切れで計6時間ぐらい、そのうちの2時間はランニングとダッシュ。下半身をメインに。あとの4時間はジムですね。

 

——— 今度は食事の勉強もされていますか?

 

永関 とにかく栄養士さんに色々聞きながら、プロテイン摂取のタイミングや、何を食べたらいいか等、色々聞きながら日々の生活に取り入れてます。

 

 

——— 世界の挑戦にたって、メンタル面で大事なこと、大切にしていることはありますか。

 

永関 挑戦を通して、こうして新たな出会いがあり、新たな経験があり、新たな挑戦があり、という楽しみをイメージしながら日々のトレーニングを頑張るというか。間違いなく世界に行った後も様々な出会いや経験が待っていると思いますし、そのためにやる、割合が大きいですね。

 

——— では最後に、夢を追いかけてる人に向けて一言お願いします。

 

永関 僕は夢を見つけるまで、すごく苦労した記憶があって。何をしたいのか、何のために会社を辞めたのか、自分でもわからない、そんな日々がとても苦しかったです。
夢を見つけられた人は、多分、もう何を言わずともみんな頑張ってるじゃないですか。夢が見つからない人に関しては、いろんなしがらみを一度取っ払い、「生まれ変わったら何の職業に就きたいですか」なんて質問を自分にぶつけてみたりして。その時に出てくる答えが、今、本当に自分がやりたいことなのかなと思います。あとはそれを叶えるために動きまくるだけ。バカになって、世の中の常識なんて取っ払って。動きまくるエネルギーが沸かなければ、多分それは本当にやりたいことではないのかなと。がむしゃらになれることを頑張って見つけることが大事かなと思います。見つけられたら人生は楽しいです。いろんな出会いと経験が待っている。そんなことを、行動のその先の景色や世界を、これから発信していきたいと思っています。

 

——— ありがとうございました。

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