教えて達人!あなたの健康習慣

鈴木形成外科 鈴木晴恵院長 《後編》

いろんな業界の第一線で活躍されている達人に、日頃の健康習慣についてインタビューする「教えて!あなたの健康習慣」。第二回目のゲストは、鈴木形成外科の院長で、ビーガンレストランCHOICEのオーナーでもある鈴木晴恵先生に、日頃の美容と健康の習慣についてお聞きしました。

今回の達人

鈴木形成外科院長
CHOICEオーナー
鈴木 晴恵(すずき はるえ)先生

プロフィール

京都府京都市出身。1984年高知医科大学を卒業し、京都大学形成外科入局。2000年に鈴木形成外科を開業。
1988年にレーザー治療をいち早く日本に取り入れ、アジア人に特有のシミやあざなどの治療法を確立。レーザー治療における日本のパイオニア。また、眼瞼形成を中心とした手術も多数手掛ける。
1990年に『医師の指導の下に科学的根拠にもとづき皮膚科・形成外科の治療を補助する目的で行われるスキントリートメント』と考案・定義した“メディカルエステ”を医院に併設。クリニックと連携をとり、一人一人にあったアンチエイジングや痩身の施術を行っている。

 

——— 前回、鈴木形成外科では、眼瞼下垂症の手術が多いとお話がありましたが、他にはどの様な治療を行っておられますか?

鈴木晴恵院長(以下、鈴木)  私のメインの診療は手術ですが、もう一つはレーザー治療です。
レーザー治療っていうと、レーザー治療=美容と思われる方が多いですよね。あるいは脱毛とか。でも、元々は傷跡を付けないレーザー治療というのは痣を治すために開発されたものなのです。皮膚にレーザーを当てると、ある物質にだけその光が取り込まれてその物質だけを破壊し、他の物質は破壊しないという仕組みです。なので、赤痣だったら赤痣だけ、入れ墨だけだったら入れ墨だけをとることができます。

傷跡をつけないレーザー装置がはじめに開発されたのが赤あざ治療用のレーザーで、日本で初めて導入されたときに、運良く担当させてもらうことができたんですね。1988年のことです。その後開発された入れ墨除去用のレーザー装置をアメリカから輸入し、青あざの治療に応用したのが1992年のことです。
それから1990年にメディカルエステを考案しました。

形成外科医として傷跡やあざやしみの治療をしていますが、より綺麗に早く治して差し上げる手段として治療を補助・促進する目的でメディカルエステを立ち上げ、クリニックに併設しましたただリラックスするとか気持ちが良いとかではなく、医師の指導の下でこそ行える科学的根拠にもとづいたスキントリートメントをクリニックと連携を取りながらエステシャンにさせるようにしたのです。例えば色素沈着やシミを早く薄くして次のレーザー照射を早く安全に行えるようにしたり、手術後のダウンタイムを出来る限り短くするといったことです。治療の補助・促進の方法をいくつも考えました。例えば、ブームになったのがイオン導入ですね。

 

——— イオン導入?聞いたことあります。

鈴木 有効成分を効果的に皮内に入れる方法です。1990年に私がメディカルエステに取り入れた頃にエステ業界にあったドイツ製のイオン導入器を使用していたのですが、しばしば電気熱傷みたいに真っ赤になってしまったりする人がいたんです。

それから、導入する液についてメーカーに聞いても、これはシミ用です、これはニキビ用ですって言われ、成分を教えてくれなかった。それで、赤くなってしまう原因は何かな、何を入れたら良いかなと考えて、機械を作ってもらったり、導入剤として使う成分も考えました。またそこから化粧品の開発などもしていきました。

なので、今、当院で使っているものはオリジナルの成分ですし、お家でご自身でイオン導入機を持ってらっしゃる方も、当院オリジナルの導入液を買って帰られたりします。

 

 

 

——— さて、話は変わりまして前回も少しお聞きしましたが、ビーガンについてお教えいただけますか?

鈴木 はい。ビーガンというのは動物性の食材を一切使わない食事。つまり肉とか魚だけではなく、乳製品とか卵とかそういったものも使わない食事法のことです。
きっかけは、2011年の原発の事故ですね。食の安全について見つめるきっかけになりました。
食と栄養を勉強していくと今まで私が娘に食べさせていた物が如何に間違っていたかということにすごいショックを受けました。そこから身体にとって一番良い食べ方は何だろう?と、考えるようになり、いろんな料理方法とか栄養学を勉強したり、様々な栄養学の先生の勉強会に行ったり、学校に行ったりして、片っ端からいろんな考え方を勉強しました。その中でチャイナスタディという本に出会い、本の中で紹介されていたジョンマクドゥーガル先生のプログラムに参加してプラントベースドホールフードの食事という結論に行きつきました。

 

——— プラントベースドホールフードとは何ですか?

鈴木 はい。プラントベースドホールフードというのは、プラント、つまり植物。植物全体を食べるということです。チャイナスタディという本にも書かれていますが、病気を予防するだけでなく治すこともできます。実際アメリカでは癌を始めとする生活習慣病は薬を使わずプラントベースドホールフードで予防し、治すという医師が増えています。

 

——— ビーガンになられる前は、どんな食事でしたか?

鈴木 言えないくらいひどい食事でした。娘がスケートをやっていたのですが、迎えに行って帰ってきたら23時とかになるんですよ。仕事が終わってすぐに迎えに行くので、ご飯も作れず、コンビニでお弁当を買って帰りの車の中で食べさせることも。ほんとにひどい食事でしたね。
私もその頃の血液検査の結果では、ものすごい貧血でしたね。

 

——— ビーガンは急になるものですか?

鈴木 人によって違うと思います。私の場合はわりと急だったかな。それまではファストフードなどのジャンクフードを食べ、牛乳、チーズ、ハム、ベーコンなどがいつも冷蔵庫に常備してありました。そのほうが、たんぱく質やカルシウムがたくさん取れて子供の健康に良いに違いないって思ってましたし。そして簡単に作れるし。それに味噌汁には出汁を入れないといけないと思い込んでいたのですが、それも当然化学調味料。もう一気に全部捨てましたね。そこからは、そういった身体に悪いものが一切無い冷蔵庫に変わりました。電子レンジも捨てました。

 

——— ビーガンになられてから身体に変化はありましたか?

鈴木 元気ですね!ビーガンになってからのほうが元気ですね。みなさんにだんだん若くなっていくと言ってもらってます。笑

 

——— 最初に大きく目立った変化は何だったんでしょうか?

鈴木 お腹の調子が良くなりました。食物繊維を多く摂取するということもありますし、動物性のものを摂らないので、お腹が張らなくなりましたね。お腹の張りとは、腸内に有毒なガスが発生している証拠。その有毒なガスが大腸癌や他の癌やその他の様々な病気の原因になります。

 

——— 逆に、ビーガンになって困ったことはありますか?

鈴木 困ったというわけではありませんが、パーティーなどでは食べられるものが少ないことですかね。医師会の会食とか会合とかで前もって出席が決まっているものだと、予め伝えておくとちゃんと用意してくれます。最近ではホテルやレストランも対応してくれるところが増えてきていますね。

 

——— 栄養面で気を付けていることはありますか?

鈴木 完全なビーガン食を続けているとビタミンB12だけが不足します。ビーガンの人は普通、ビタミンB12をサプリメントで摂っていますが、私の場合はクロレラを毎日30粒食べることで解決しました。これで活性型ビタミンB12が摂取できます。
他には、点滴でビタミンCを入れています。ビタミンCはシミを薄くしたり、しわを改善する効果が知られていますがさらには身体の中で一日5000~6000個生まれていると言われている癌細胞をやっつけてくれるという効果も期待しています。炎症があったりするとビタミンCがたくさん使われてしまいます。だからビタミンCは補えば補うほど良いのです。ビタミンCは傷の修復にも必要ですから、手術する方には、手術の前後にビタミンCの点滴をオススメします。

 

——— ビーガンレストラン、カフェのCHOICEのオーナーでもある先生ですが、なぜレストラン、カフェをプロデュースされたのですか?

鈴木 栄養学を学んでいると口で伝えるだけではなくて模範を示さないといけないと思ったからです。こんな食をしたら良いとか言っても外では食べに行くところがなかったりしますよね。とはいえ、家ではどんな風に作ったらいいか分からないですよね。だったらここで食べればいいよって場所を作ってあげなければと思ったからです。そして時折料理教室も開いています。私も毎日ここでご飯を食べています。

 

——— 現在、先生が行っている健康法はありますか?

鈴木 ビタミンC点滴とクロレラを30粒食べるだけ。あとは、食を選んでいるのも健康法です。うちのカフェでご飯を食べていることが一番の健康法です。

 

——— 最後に先生のように美しく若々しくいられる秘訣を教えてください。

鈴木 食ですね、そしてしっかり睡眠時間を取ることです。

 

——— 有難うございました。

 

 

鈴木形成外科 http://haruesuzuki.com/

ビーガンレストランCHOICE http://choice-hs.net/

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